みなさんこんにちは。

『モータープールって東京の人には伝わらないんですよねー。』と言ったら、

『なにそれ？』と名古屋メンバーに返されショックを隠し切れない

アースドーム加地です。

 

まだまだ暑い日が続いていますが、皆さま如何お過ごしでしょうか。

 

さて本日は、ちょっぴり真面目に技術的な事についてのお話です。

 

ポリカーボネート

一般の方達には聞きなれない言葉だと思いますが、

ポリカーボネートってプラスチックの一種なんです。

 

『ふーん。』

『で？』

『それが何？』

って話なんだけど。

 

私たちのフレームレスで透明なアウラドーム。

アウラドームは、六角形や五角形の形をした200枚程度

(ドームの大きさによって違うよ！)のパネルを魚のウロコの様に

ボルトで張り合わせて建てていくドームなのですが。

 

この、アウラドームのパネルがポリカーボネートという

プラスチックで作られているんです。

では一体どういった性質のものなのでしょうか？

 

メリット

・数あるプラスチックの中で、最高の耐衝撃性をもつ

　ポリエチレンやアクリルと比較し約50倍程度、

　一般的なガラスと比較すると200倍以上耐衝撃性に優れている。

 

・非常に透明度の高い特性をもっており、アクリル樹脂と同じように

　有機ガラスに分類される。

　※有機ガラスとは透明度の高いプラスチック製品の事を指す。

　カメラのレンズなどに使われてます。

 

・耐候性にも優れており紫外線にも強く劣化することは少ないので、

　屋外での使用にも向いている。

　ただし、設置場所の環境の違いにより、耐用年数の明確な回答は出来ない。

　身近なところだと、商業施設の屋根や自動車のヘッドライトカバーかな。

 

デメリット

・キズがつきやすい

　ブラシなどで洗浄すると間違いなくキズが付く。

 

耐衝撃性

・銃の実射強度における弾丸のエネルギーは以下の通り

散弾　      ：　0.037kJ

ライフル弾　：　0.3kJ

ロケット弾　：　2.3kJ

↓詳しい資料はこちらをクリック↓

※資料参考：日本プラスチック板協会

アウラドームで使用しているパネル厚みは以下の通り

アウラドーム(直径3.6m)　2mm

アウラドーム(直径4.5m)  3mm

アウラドーム(直径7.0m)  4mm

 

板厚10mmの破壊エネルギー=1.2kJなので、アウラドーム(直径3.6m)

に関しては、ライフル弾は貫通してしまうが、アウラドーム(直径4.5m)

以上では何とか耐えられる様ですね。

ただまぁ通常の使用環境でライフル弾の様な衝撃が加わる可能性は、

ほぼほぼ皆無だと思いますのでどうぞご安心下さって大丈夫だと思います。

 

VIKING DOME社の動画です。ご参考に。

 

耐用年数についてのご質問も多いのですが、【使用環境等によって

劣化の速度が変わってくるので、この質問はとても難しくこちらは

残念ながら明確な回答は出来ません。】

と協会のホームページでも回答されています。

 

理由は以下の通りかな。

 

プラスチックは紫外線で暴露されたら劣化します。

※紫外線量は日本の地域でも異なりますし。

屋内で使用したとしても蛍光灯からも微量な紫外線が放出されています。

二次的要因として、降雨量も考慮する必要があります。

設置場所が耐風銀座か否か。

太陽光が一日中当たっている場所、

午前中or夕方のみ日差しがある場所なのか。

 

とまぁ様々な環境がありますがアウラドームに関しては、

屋外常設でご利用頂いた場合、概ね5年程度の耐用年数と

ご回答させて頂いております。

 

 

そんなこんなで、今回はちょっと真面目な記事になっちゃいましたが、

アウラドームの導入をお考え頂く際に、ひとつの目安として

ご参考にしてもらい、みなさんのお役に立てればいいなぁ。

なんて思い今回の記事を書かせて貰いました。

 

 

それでは、今日も幸せな一日をお過ごしください！